京王観光が扱う旅行団体でJR利用時、乗車料金を支払わず利用を続けていたことがわかりました。
また、これらの不正利用は組織的だったと京王観光も認めており、JR各社による損害賠償請求にまで発展しています。
そして、今回の不正は、昨年6月に行われた社内調査で発覚、8月にJR西日本・JR各社への報告だったとのことです。
今わかっている不正の方法としては、京王観光の支店に設置されたJR乗車券の発券端末を悪用したとのことですが、詳細な手口や不正が行われていた期間・被害金額などは調査中です。
今回の不正に関して、JR西・東日本は「極めて遺憾で信頼関係を損なう行為だ」と重大な不正であるとの意見を表明しています。
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京王観光のJR兼不正利用に対しての世間のコメント
今回の不正に対しての一般の方のコメントを見ても、当然ながら「許されることではない」「組織的に行われていたなら同情の余地はない」と厳しい意見が多く見受けられました。
また、昨年6月に発覚したのがなぜ今更報道される?という意見もあり、発覚から今に至るまで隠ぺいしようとした?」といった、関係者にまともな人間はいないの?ということを言っている方もいました。
他にも、客室の空売りで日本で再起不能と思われるほど信用を失ったC-Trip Japanと同等か、相手がJRという点でそれ以上のことをしでかした以上、観光業なのにJRの切符が手配できないという致命的な状況になりかねないので、できる対応を今日明日にでもすぐさますべき実施すべき、といった意見もありました。
客室の空売りをしたというC-Tripとは?
C-Trip(シートリップ)とは中国の旅行サイトで、過去に問題になった内容は、すでに満室のホテルを「一室のみ空いている」と偽って販売しているというもので、架空予約をしてしまった消費者が届け出ない限り表面化しないことから、被害が拡大する懸念があるというものでした。
また、販売の際、年末年始の予約で一杯になりやすい時期に旅行したい消費者に対し、部屋の確保のため即金払い・キャンセル時の返金なし、という条件で販売しようとしていたことも、反感を買う理由になりました。
その結果、宿泊機関に不安感を高め、観光庁も注意を促す事態となりました。
ただ、このC-Trip(シートリップ)は中国での旅行業界全体の6割近くの売り上げががこのC-Trip(シートリップ)の関連企業との分析もあり、世界最大規模でもあります。
加えて、中国国内はもとより、中国企業と知っている日本人利用者でも比較的支持率は高い企業です。
この時の問題に関して、C-Trip(シートリップ)いわく、卸し会社の一部が空売りを行ったということです。
そして現在、空売りを行ったとされる10社の販売停止にしたとのことです。
しかし、この「あくまでも卸会社の一部が・・・」という、責任転嫁ともとれる発言で、また反感を買ったようです。
とはいえ、C-Trip(シートリップ)は、業界に対する説明会などを通じて火消に走るとのことで、状況の鎮静化を図っているところのようです。
まとめ
途中話がそれましたが、どの業界でも当然ながら、関係会社・協力会社などの信用を失う行為は厳しく非難されます。
しかも今回の京王観光の場合、世間のコメントにもあるように、相手がJR各社ということで、日本の観光業にもかかわらずJR関係の移動手段を手配できない、という事態になりかねないというあまりに致命的な不正です。
今後、どれだけ迅速かつ誠意ある対応を行い、信用回復とダメージコントロールを行えるかにすべてがかかっているのではないでしょうか?